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中級編

UTサーバ構築の中級編です。 これから先は、Linuxもそれなりに使えないと実行できませんよ。 以下のコマンドはすべてrootで実行するものと仮定します。

1.サーバ設定ツールの入手

まず、abfackelns Server Utilitiesというツールを紹介しましょう。 このツールは、サーバの簡単な設定と、UTサーバの起動、停止を簡単にしてくれます。 最新のバージョンをダウンロードしましょう。
# tar -zxvf asu-*.tar.gz (*はバージョン)
これで解凍する。Abfackeln.comというディレクトリができるのでインストールします。
# mv Abfackeln.com/ /usr/local/games/ut/ (UTのインストールディレクトリに移動させただけです)

2.ASUの設定

# cd /usr/local/games/ut/Abfackeln.com/ (ASUディレクトリに移動)
# sh asu.sh (ASUを実行)
以下のようなメニューが出るはずです。

==================以下ASUメニュー==================

MAIN MENU
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B) Bot Menu
D) Specify UT Directory and active .ini files
/usr/local/games/ut/System/UnrealTournament.ini
H) Help and Copyright Information
I) Install Init Script
N) Enable NG Local Stats (requires JDK 1.2)
O) Optimization Menu
P) Patches
R) Enable Download Redirection
S) Server Info, MOTD and Passwords
U) Umod Package Menu
V) Verify Installation
X) Exit

=====================ここまで======================
一個ずつ説明しましょう。設定するには、アルファベットを選んでEnterを押します。

UTサーバの設定をまずしましょう。S)を選択します。(カッコ内は推奨設定値です) ここで、順番に以下を設定しましょう。

各種設定の確認が出てきます、OKならEnterを押しましょう。

これで、最低限の設定ができました。次は、サーバの最適化をしましょう。 O)を選択します。すると以下がでます。

C) IpDrv.TcpNetDriver MaxClientRate
I) IpDrv.TcpNetDriver InitialConnectTimeout
前者が重要です。帯域制限の設定だからです。これを設定しないとクライアント一人あたりに、最大20Kバイトの帯域を使わせることになります。 つまり、ADSL回線の人が数人サーバに繋ぐとあっという間に、サーバの帯域が埋まるのです。 ここは、3500-5000(ISDNの帯域)に設定しましょう。 後者は、あまり重要ではありません。ASUのデフォルトである20.0で良いでしょう。

R)を選択しましょう。 すると、サーバに入ろうとした時に、クライアントが持っていないMOD等のファイルをゲームサーバからでなく、UTのファイルを集めた海外のサーバに繋ぎ変えます。 こうすることで、クライアントのダウンロードによる回線的負担(かなり大きい)が防げます。

次は、U)です。Linux UTサーバ管理者のもっとも悩みであったUMODファイルのインストールがこれで簡単にできます。 ここは、見たまんまなので、あまり説明することはありませんね。 インストールしたいumodファイル(解凍しておく)をフルパスで指定するだけです。

I)を設定しましょう。これは、UTサーバの起動、停止を簡単にするスクリプトを自動作成してくれる とても便利な項目です、必ず設定しましょう(上級編では、この設定を前提として書きます)。

確認画面が出ます、OKならEnterを押しましょう。 これで、UTのインストールディレクトリに、ucc.initというスクリプトが作成されました。
使い方
# ucc.init [start,stop,restart]

# /usr/local/games/ut/ucc.init start
これでUTサーバが建ちます、ゲームに参加できるか確認してみましょう。 参加できましたか? できなければ、もう一度確認してみましょう(私の手元のRH7.2のサーバではちゃんと動きました)。 また、停止、再スタート等も確認しましょう。

ここまでできれば7割は完成です、もうインターネットで公開しても大丈夫でしょう。 しかし、さらなるテクが存在します、それは後日書くとしましょう。